院長のコラム
院長紹介
院長

古泉循環器内科クリニック
院 長 古 泉こいずみ 圭 透たまゆき

このたび、千歳市千代田町において循環器内科、血液透析、他診療科目を加え古泉循環器内科クリニックを開設することとなりました。
これもひとえに皆様方の温かいご支援の賜物と心より感謝いたしております。
今後は地域住民に信頼される温もりのある質の高い医療を提供すべく、誠心誠意努力いたす所存でございます。
何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

1992年3月 弘前大学医学部卒業
1992年6月 津軽保険生活協同組合 健生病院 研修医となる
1995年4月 青森保険生活協同組合 あおもり協立病院 循環器呼吸器病棟に配属
1998年 同院 病棟医長になる
2001年6月 青森保険生活協同組合 堤診療所 所長として勤務
2006年5月 医療法人ピエタ会 石狩病院 内科部長として勤務
2007年4月 循環器科部長兼外来診療部長となる
◇所属学会/内科学会 循環器学会 糖尿病学会 心臓病学会 日本透析学会
◇資  格/日本医師会認定産業医 日本糖尿病協会登録医
院長のコラム
2016年 6月 7日 12:05
糖尿病 その3
みなさん、こんにちは。いつも見ていただいてありがとうございます。

本日から、「糖尿病の治療」についてお話ししていきます。
 
糖尿病の治療には、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つの方法がありますが、今日は、その中の食事療法についてお話しします。
 
巷には、「なんとかの食品が血糖値を下げる」「これは食べない方が良い」といったような情報が溢れています。私たち医師から見ても「うん、これは確かに良いかもしれない」と思うこともないわけではないのですが、多くは「ちょっと極端すぎる話だな」と感じることの方が多い印象です。
 
僕自身の考え方としては
「食事療法に王道なし」
だと思っています。「これさえ食べていれば良い」「これだけ食べなければ良い」ということはなく、「バランスよく食べる」ことが重要で、昔から言われている「野菜を多く」とか「腹八分目」などの当たり前のことをきちんと行うことの方が全体としては良いような気がします。
 
それともう一つ「とにかく少なく食べれば良いのでしょ」という誤解です。
確かに、多くの糖尿病の患者さんが「食べすぎ」のために糖尿病になったり、悪化させているのは事実ですが、むしろ少な過ぎる食べ方で糖尿病の合併症を悪化させている人も決して少なくはないのです。食べすぎはよくないのですが、食べなさすぎも同じかそれ以上に糖尿病によくないと覚えておいてください。
 
さておき、食事療法に関して僕が外来で、最近よくアドバイスしていることをまとめました。
 
1.「食べない」より「買わない」方が楽。まずは冷蔵庫のダイエットを。
2.これから寝るのにカロリーは必要ありません。なるべく早めに夕食をとって、そのあとは口に物を入れないこと
3.そもそも一番の大敵は間食です。どうしても食べたくなるのなら、少量の果物を補食として食べるように
4.最近の流行りですが、野菜をたくさん食べて満腹感を出してからご飯を食べると少なくて済みます。野菜の食物繊維には、血糖の上昇を抑える作用があります。
 
いずれにしろ、糖尿病の食事療法は、一人一人が目標とすべきカロリーが違いますので、医療機関で詳しく相談されてください。
2016年 5月 17日 12:03
糖尿病 その2
古泉循環器内科クリニックの院長コラムを見ていただいて、ありがとうございます。
なるべく、易しい内容で皆さんに病気のお話をさせていただきたいと思っております。
今後とも宜しくお願いします。


本日は「糖尿病」の第2回目です。
 
今日のテーマは「なぜ糖尿病を治療しないといけないか」です。
 
糖尿病に限らず、高血圧、高脂血症(脂質異常症)などいわゆる「生活習慣病」と言われる病気は自覚症状が乏しく、患者さんからも「どうしてどこも悪くないのに、ダイエットしたり運動したりしないといけないか理解できない」と愚痴をこぼされます。
 
こういった病気は、治療というより「治療行為をすることによる予防」が目的なので、糖尿病になると「どんな病気になりやすいのか」を頭で理解する必要があります。以下、列挙していきます。
 
まず第一に「糖尿病は、血管が障害される病気」です。いわゆる「動脈硬化症」です。人間の体は、生きているところすべてに血管が走っています。細い血管から太い血管まであらゆる内臓、器官が血液を必要とします。従って動脈硬化で血流が低下すれば、あらゆる臓器が障害されることになります。
特に糖尿病の場合、細い血管の障害「腎臓」「神経」「眼」を3大合併症と言って糖尿病発症8年くらいから合併してきます。
日本国内で末期心腎不全で透析導入される患者さんの4割以上が糖尿病が原因です。それから視覚障害の2割が糖尿病が原因で起こると言われています。
大血管の合併症としては「脳卒中」「心筋梗塞」など日本人の死因ワースト3のうち二つが入ってきます。命に関わるだけでなく、体の一部が動かなくなったり、ちょっと動くだけでも息切れがしたり、不自由な生活が余儀なくされてしまいます。
 
その他、「体の抵抗力が低くなる」「認知障害になりやすくなる」「骨がもろくなる」など様々な悪いことが体に起こってくるのが糖尿病です。
 
こういった合併症の多くは、不可逆的で、一旦発症してしまうと取り返しがつかないため、発症しないために糖尿病の治療を頑張る必要があります。
 
体調の変化ではなくて、血液検査、尿検査の結果に基づいて「未来への貯金」をするつもりで糖尿病とお付き合いすることが、重要だと言えます。
2016年 5月 3日 12:00
糖尿病 その1
みなさん、こんにちは。

本日より新しいシリーズ「糖尿病」についてのお話をしたいと思います。

「糖尿病」は40歳以上の1割が罹患していると言われる国民病ですが、情報が溢れかえっていて、却って正しい知識が広まっていない印象があります。今回はその誤解しやすい点について説明します。
 
「糖尿病」に対する誤解で一番多いのがこの病名由来のものです。糖尿病は名前の通りの「尿に糖が出る病気」ではなく、「血液中の糖分が多い病気」です。
 
糖尿病の診断基準は、概ね
①空腹時血糖が125mg/dl以上
②食後血糖(糖負荷試験)が200mg/dl以上
③採血でHbA1Cが6.5%以上
 
ですから、尿の検査はあくまでも補助的なもので、診断とは直接の関係がありません。尿糖が出ていないから「絶対糖尿病ではない」とは言えないということです。
 
糖尿病の診断に関する2つ目の落とし穴は「健康診断を毎年していれば糖尿病を見逃されることはない」と考える方が多い、です。
 
以外と糖尿病が健康診断で見逃されてしまう理由は、軽症のうちは空腹時血糖が上がらず食後血糖のみが上昇するからです。一般的な健康診断では、「空腹時採血」が基本です。これは、脂質の検査が空腹時が望ましいためなのですが、その結果多くの軽症糖尿病患者が、健康診断で見逃される原因となっています。
 
その欠点を補うための検査としてはHbA1Cというのがあります。これは一ヶ月くらい前の血糖の値と相関するので、食前でも食後でも、軽症でもある程度の診断ができます。しかし、職場の健康診断では必須ではないために実施していない企業も多いというのが実態です。
 
皆さんも、職場検診、あるいは自治体検診を受けるときに、HbA1Cが含まれているかいないかきちんと確認をするようにすると良いと思います。
 
糖尿病は、遺伝性が強く認められますので、ご家族に糖尿病の方がいる場合は、必ず定期的にHbA1Cを測定することをお勧めします。
2016年 4月 19日 11:58
睡眠時無呼吸症候群 その3
みなさん、こんにちは。
今回は、「睡眠時無呼吸症候群」の3回目です。

本日は「治療」についてです。

「睡眠時無呼吸症候群」の治療法は大きく3つ「持続気道陽圧呼吸療法」「口腔内装置」「手術療法」とあります。残念ながら、今のところこの病気に効く薬は開発されていません。
 
「持続気道陽圧呼吸療法」(CPAP療法)とは、寝るときに、送風機につながったマスクをつけるものです。送られてくる空気(酸素ではありません)の圧力で気道が確保され、無呼吸が軽減されるというものです。
 
以前は「機械の音がうるさくて寝られない」「マスクがすぐずれてしまう」などの欠点が多く普及しませんでしたが、最近の機械は格段に静かになり、マスクのフィット感も良くなっています。現在、「睡眠時無呼吸症候群」の治療で最も確実な効果がある治療法です。しかし「鼻や喉が乾燥する、痛い」「毎日マスクをつけるのは煩雑で面倒臭い」などの理由で、治療継続困難となる方が、全体の30%程度おり、まだまだ改善すべきことがたくさんある治療法だと言えます。
 
「口腔内装置」は、「CPAP療法」ほど重症でない、あるいは、なんらかの理由で「CPAP療法」ができない方が対象になります。顎を前に突き出す様な装置で、「CPAP療法」よりは手軽ですが、無呼吸が重症な方や、口腔内になんらかの問題がある方は使用できない場合もあります。
 
ちなみに、「口腔内装置」は歯医者さんで作ってもらうのですが、医療機関の診断書が必要となりますので、いきなり歯医者さんに行っても作ってはもらえません。
 
最後に「手術療法」ですが、以前は、ずいぶんとやられていたのですがいびきは改善してもあまり無呼吸には効果がないということがわかってきたため、現在のところ口腔内、咽頭に特別な問題がある人以外は「CPAP療法」や「口腔内装置」ほどおすすめではありません。
 
しかし、「CPAP療法」や「口腔内装置」はずっと使い続けないといけない治療法なので、確実な効果が認められる様な手術療法が今後期待されています。
2016年 4月 5日 11:56
睡眠時無呼吸症候群 その2
みなさん、こんにちは。本日は「睡眠時無呼吸症候群」の2回目のお話です。

前回、「この病気は命にかかわることもある大変な病気」とお話しました。実際のところ有病率は2〜4%くらいと言われておりますから、50人職場に一人か二人はいる、という計算になります。決して珍しい病気ではないということになります。
 
それではどういう人がこの病気の疑いがあるのでしょうか?
 
「ベッドに寝ている時間は長いのに、熟睡感がない、昼間眠くなる」という人が、まず一番の対象になります。ここで重要なのは「臥床時間はきちんと確保できている」ことで、「忙しくて寝る時間がない」あるいは「なかなか寝付かれない。あるいはすぐ目が覚めてしまう」という方は除外されるということです。あくまでも「寝ている」時間は確保されているということが前提になります。不眠症の方は「眠くならない」ですが、無呼吸の方は「いつでも眠い」というのが大きな違いです。
 
その他「朝起きたときだけ頭痛がひどい」「朝だけ血圧が高い」「夜尿症」の方は、この病気を一度考えてみる必要があると思います。また、自分では自覚症状がなくても、一緒に寝ている人から「寝ているときに息が止まっている」と指摘を受けた人は、一度検査を受けてみても良いかもしれません。
 
次に、検査方法ですが、二つの検査方法があります。「簡易ポリグラフ」と「フルポリグラフ」です。
 
「睡眠時無呼吸症候群」は当然のことですが、寝ているときの病気ですから、寝ているときに検査をしないといけないわけです。しかし、そのためにいきなり入院、というのも敷居が高いですから、入院しなくてもできる検査が「簡易ポリグラフ」と言われる検査です。呼吸と血液の酸素をモニターしながら自宅でつけて寝る、というもので、重症な方であれば、この検査だけで治療が必要と判定することができます。
 
この病気が心配な方は、まず「簡易ポリグラフ」の検査を受けることをお勧めします。
高血圧 狭心症 不整脈 糖尿病 禁煙外来 透析 生活習慣の改善 睡眠時無呼吸症候群
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