院長のコラム
院長紹介
院長

古泉循環器内科クリニック
院 長 古 泉こいずみ 圭 透たまゆき

このたび、千歳市千代田町において循環器内科、血液透析、他診療科目を加え古泉循環器内科クリニックを開設することとなりました。
これもひとえに皆様方の温かいご支援の賜物と心より感謝いたしております。
今後は地域住民に信頼される温もりのある質の高い医療を提供すべく、誠心誠意努力いたす所存でございます。
何卒倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

1992年3月 弘前大学医学部卒業
1992年6月 津軽保険生活協同組合 健生病院 研修医となる
1995年4月 青森保険生活協同組合 あおもり協立病院 循環器呼吸器病棟に配属
1998年 同院 病棟医長になる
2001年6月 青森保険生活協同組合 堤診療所 所長として勤務
2006年5月 医療法人ピエタ会 石狩病院 内科部長として勤務
2007年4月 循環器科部長兼外来診療部長となる
◇所属学会/内科学会 循環器学会 糖尿病学会 心臓病学会 日本透析学会
◇資  格/日本医師会認定産業医 日本糖尿病協会登録医
院長のコラム
2021年 8月 6日 09:40
コラム掲載
千歳・恵庭エリアの生活情報誌「chanto」

ちゃんと 「今日も元気にお達者ライフ」
に現在コラムを掲載させていただいております。
是非ともご覧ください。



2016年 12月 1日 10:27
タバコの害 その2
古泉循環器クリニック、院長の古泉です。ブログをご覧の皆様、こんにちは。
 
本日は、タバコの害、その2回目です。
 
タバコをやめられないけど辞めたいという人の多くが
「意思が弱くて中々やめられないんだよね」と言います。
 
確かに、ある程度の意思がないとやめられないのは確かですが、「意思が強くないからやめられない」というわけではありません。タバコを目の前にして腕組みをして脂汗を垂らしながら根性だめしのようなことができなければ禁煙ができないわけではありません。
 
そしてさらにいうと、タバコは「吸いたくなる薬」ですから、意思の力で「吸いたくなる」という感情を抑えることはできません。それは、眠り薬を飲んで寝ないでくださいというのに近い、「無理な相談」なのだといえます。タバコをやめたい人がまず最初に理解しないといけないことは
「タバコと喧嘩しても勝てない」ということなのです。
 
それでは、「意思の力」以外のどんなことでタバコを止めることができるのでしょうか?
 
一本のタバコを吸うのには「引き金」「認知」「行動」という3つのプロセスがあります。「引き金」というのは、「疲労感」「ストレス」など、タバコが吸いたくなる直接的な原因です。次に「認知」というのは「今タバコを吸ったらストレス減らせるな」という期待や思考です。そして、最後に具体的に「タバコを吸う」という行動になります。
 
この中で、禁煙にとって特に重要なのは「引き金」です。具体的にいうと「自分がどういう場面でタバコを吸ってしまうのか」という場面を列挙してみることです。朝起きた時、仕事が一段落した時、暇な時、飲酒時、灰皿を見つけた時、他人がタバコを吸っているのを見た時。などなどです。
場所、時間、状況、感情など、なるべく具体的に並べてみましょう。
 
そして、除去、回避できるものはやってみましょう。例えば、一ヶ月間は飲みに行くのをやめる、などです。回避できないものは、今までとは別の方法で対処することを考えます。この場合、「〜しない」ではなくて「別のことをする」ようにすると良いです。具体例としては、食後の一服→食後のコーヒーなど、具体的な行動に置き換える必要があります。
 
このことは、ダイエットなどにも応用が利きますので、喫煙していない方も是非、「食べてしまう時」を思い浮かべてみると良いでしょう。
2016年 11月 17日 10:25
タバコの害 その1
院長ブログをご覧の皆様、今日は。いつもご覧いただきありがとうございます。
本日のテーマは「タバコの害」についてです。
 
「百害あって一利なし」
タバコについて昔から言われることですが、具体的にどう体に悪いのでしょうか?
 
まずはじめに、「癌」です。日本人の癌が原因と思われる死亡のうち、男性では40%、女性では5%が喫煙が原因だと考えられています。一般的には「肺癌」が有名ですが、肺以外で、口腔癌や咽頭癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、膵臓癌、白血病など多くの癌との関係性が指摘されています。
これは、喫煙年数が長くなるほど、一日の喫煙本数が多くなるほど、喫煙開始年齢が若いほどリスクが高くなると言われていて、一日でも早い禁煙が望ましいということになります。また、喫煙歴がある人は、癌検診を一層意欲的に受診する必要があると言えます。
 
2番目は「慢性閉塞性肺疾患』です。
この病気は、以前は「慢性気管支炎」とか「肺気腫」と呼ばれていた病気のことで、ほぼ90%が喫煙者で「タバコ肺」などと言われています。タバコを吸わない人でも、家族や職場に喫煙者がいる場合、発症することもあります。タバコの煙で肺に慢性の炎症が起きるため、「咳」「痰」「息切れ」などが主な症状です。「階段上がると息がきれるようになったけど、歳のせいか」なんていって受診されない方が多いので注意が必要です。また、この病気は、禁煙しても、それまでに吸っていたタバコの本数が多い場合には、徐々に進行していくことがあるので「禁煙」したからといって油断はできません。
 
最後は「動脈硬化症」です。ヒトの体の中には、頭の先から足の先までくまなく流れている血管が、硬く脆くなる状態です。脳卒中や狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症など病状も多彩ですが、生命と直結する内臓の障害が多いのが特徴です。
 
以上のように、確かに、悪いことばかりですが、吸っている方々は、「ストレスがたまるから吸ってしまう」「タバコをやめると太ってしまう」などを理由に吸い続けているようです。
 
次回は、「タバコは何故止められないのか、やめるためにはどうしたら良いのか」をお話ししたいと思います。
2016年 11月 3日 10:22
脂質異常症 その5
古泉循環器内科クリニック、院長の古泉です。こんにちは。今日は、「脂質異常症」の最終回、薬物療法です。
 
6月頃に、週刊誌で「医師に出されても飲み続けてはいけない薬」的な記事が載り、ずいぶん反響がありました。当院にも「この薬を飲み続けても大丈夫か?」という問い合わせがたくさんありました。
 
確かに、副作用のない薬はありません。しかし、後遺症を残したり、命に関わるような副作用がそう頻回に出るわけではありませんし、副作用が出ても早期発見できるように定期的に検査を行っております。むしろ、薬を飲まないことで脳卒中や心筋梗塞になる可能性の方が高いので、相対的には飲んでいた方が安全、というケースがほとんどだと思います。
 
さて、脂質異常症の薬は様々なものがありますが、主に医師が処方するのは4種類あります。
一つは、HMG-CoA還元酵素阻害薬といって主にLDLを低下させる薬です。先ほどお話しした週刊誌が槍玉に挙げた薬がこれです。クレストール、リバロ、ローコール、メバロチンなどたくさんの種類がありますが、いずれもコレステロールの合成を阻害することによってコレステロール低下作用を発揮します。私たちが使う最もポピュラーな薬で、一部の薬は最も作用が強く、重症な脂質異常症に使われます。代表的な危険な副作用は「横紋筋融解症」です。腎機能が悪い人か、高齢者に稀に見られる副作用です。また、脱水気味の時に発症することがあるので、この薬を飲んでいる人は、水分を多めに摂ると良いでしょう。
 
次に「フィブラート系」と言われる薬があります。ベザトールSR、リピディル、トライコアなどがあります。この薬はLDL、中性脂肪を低下させ、HDLをあげるという一石三鳥の作用機序がありますが、あまり強い薬ではないので、主に中性脂肪を下げたい時に使います。主な副作用は、これまた横紋筋融解症です。
 
次に、これは必ずしも脂質異常症だけではなく、血液サラサラになる薬でもあるのですが、エパデールというのがあります。これは要するにイワシの油を濃縮した薬で、EPAと呼ばれる「不飽和脂肪酸」です。天然の成分ですので、危険な副作用があまりありませんが、血液がサラサラになる分、やや血が止まりにくくなるので、抜歯や手術の時には注意が必要です。
 
最後に小腸からのコレステロールの吸収を阻害するゼチーアというお薬です。小腸で作用するので、比較的副作用の少ない薬ですが、効果があまり強くないので、重症な脂質異常症の方には不向きです。ただ、横紋筋融解症のリスクの高い方にも使用できることと、他の薬と併用しやすいのが取り柄です。
 
様々なお薬がありますがいずれも「脂質異常症」という病気を治す、というわけではなく、「飲んでいる時は効果がある」というだけなので、食事療法、運動療法を必ず併用し、定期的に検査をしながら治療を進めていく必要があります。
2016年 10月 20日 10:20
脂質異常症 その4
院長ブログをご覧の皆様、今日は。本日のお話は「脂質異常症」の4回目になります。今日のテーマは「脂質異常症の食事療法」です。
 
2015年2月にアメリカ農務省と保健福祉省から「食事でのコレステロール摂取制限は必要ない」との発表があり、また、日本でも厚生労働省から出ている「日本人の食事摂取基準2015年版」でもコレステロール摂取の上限がなくなりました。
 
しかし、これは「油物食べ放題」という意味ではありません。次々と新しい知見が生まれ、玉石混交な分野ではありますが、2016年現在、脂質異常症に有効とされる食生活の目標は以下の通りです。
 
1・摂取カロリーを守りましょう
オリーブ油とか紅花油とかコレステロールを下げると言われている油も確かにありますが、そもそも油は、炭水化物、たんぱく質のほぼ倍のカロリーがありますから、食べすぎれば当然害になります。トータルカロリーが適正になるように気をつけましょう。
 
適正カロリーは、体格、労働強度で大きく変わりますが、普通の体格の女性で普通の仕事をしていると1400〜1600Kcal、男性で1800〜2200Kcal程度を目安にすると良いと思います。
 
2・食物繊維の多い食品を摂りましょう
食物繊維には、脂を吸着させて腸から排出させる作用があります。つまり、脂を「食べて」も「食 べてない」ことにできるというわけです。
食物繊維の多く含まれる食品は、野菜、豆類、海藻、きのこ、玄米などです。
 
3・飽和脂肪酸の摂取量を少なめにしましょう
バター、チーズ、生クリーム、肉の脂身、チョコレート、洋菓子など
一方、魚、特に青魚に含まれる油は不飽和脂肪酸といって、いわゆる血液をサラサラにしますので積極的に摂るようにした方が良いと言われています。
 
4・中性脂肪の高い方は、糖質、炭水化物の食べ過ぎに注意しましょう。またアルコールを飲みすぎると、中性脂肪が上昇しますので、高い方は、減酒、禁酒を。
 
5・禁煙しましょう
喫煙は、HDLコレステロールを下げる作用があります。善玉が少なくなるので、動脈硬化になりやすくなります
高血圧 狭心症 不整脈 糖尿病 禁煙外来 透析 生活習慣の改善 睡眠時無呼吸症候群
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